もう世界の終わりなんか待たなくていいんだよ
エシャンタール様がから酒場に来るように呼んでいるみたいです
伝えに来てくれた普段は不愛想なウォルフガングさんからも・・・
「心から礼を言う ありがとう」
なんて言われて最初からもうウルウルしてきます
酒場でエシャンタール様にわたしたちが体験してきた事をすべてを話します
エシャンタール様は話を聞いてすべてが分かったみたいです
はるか昔に見てきたことやどうしてこうなったのかを説明してくれました
そして30年前自分がタブナジアを捨てた理由やこれからどうするか話してくれました
これからも今までのようにジラートの生き残りを監視しながら
わたしたちが救った世界と人を見守ってくれるみたいです
アル・タユの守り人となったセルテウスもエシャンタール様も不老不死だから
ずっとわたしたちを見守ってくれる存在になるのかな・・・
最後に 今回わたしたちはどんな犠牲も出さずに世界も人も救う事ができたけど
そんな道は「いつでもあるわけではない」から勘違いはしてはいけないと言い残し
去っていきました
プリッシュに会いに来ましたがあいかわらずです
どうやらこれからもジュノが援助をしてくれる事になったみたいなので
冒険者を雇って魔物たちを一掃して
ルフェーゼ野やミザレオ海岸に畑を作ったり羊飼いの村を復興させたりして
タブナジア侯国の跡地に美しい日々を蘇らせるつもりみたいです
平和になったけど何倍も忙しくなりそうだなぁ
ヒトゴトって顔してるけどお前ら冒険者も忙しくなるんだぞ!
するとウルミアさんが言います
「駄目よプリッシュ」
「プリッシュは戦っている場合じゃありません」
「ちゃんと勉強してタブナジア大聖堂の司祭になって」
「いろんな仕事をしてもらわないと」
・・・
プリッシュはいつもの修行に行ってくると言って逃げ出しました
後を追ってルフェーゼ野に向かいます
「おっと 見つかっちまったようだな!?」
「俺はずっと世界の終わりってもんがどんなもんかそれだけを考えて生きてきた」
「このままずっと永遠の命を生きていたら必ず世界の終わりを見れるはずだ」
「プロマシアの復活でも 眠れる神の目覚めでも」
「獣人どもの勝利でも 人間たちの自滅でもいい」
「世界が終わるそのときになれば いくらなんでも俺の命も終わる」
その時にプリッシュはきづいたみたいです
世界の終わりを誰よりも待ち望んでるのは自分だと
あれが母なるクリスタルに戻って
また「世界の終わりに来る者」がいつか生まれる事を望んでしまったんだと
ミルドリオン様はそんなプリッシュに何も言いませんでした
ただ微笑んでわたしに会えって言ってくれたみたいです
「なんでだろうな?おまえに嫌われちまうことが俺への罰だと思ったのかな?」
「おかしいだろ?今までいろんな人にいろいろ言われても」
「人じゃねぇやつらに責めなじられてもこんなことなかったんだ」
「けど 何にも言わねぇおまえは そうやってそこにいるだけで胸がいてぇんだ」
「殴られたり 蹴飛ばされたり 傷つけられたり 刺されたり」
「そういった痛みじゃねぇ」
「わかんねぇんだ 怖いんだ 不安なんだ なんかすげぇ気持ちわりぃんだ」
「おまえはもうただの人間なんだろう?」
「なのになんで俺に心を閉ざすんだ?」
それが悲しいのか?
俺は悲しいのか?
それが辛いのか?
俺は辛いのか?
それが嫌なのか?
俺が嫌なのか?
「なんなんだろう これは なんなんだろう・・・」
プリッシュは泣いています それを見てわたしも号泣です・・・
「・・・おまえと俺は同じ気持ちなんだ 心と心が一緒で」
「だから俺は おまえの心が読めない」
「いや 読めないんじゃなくて 俺もおまえと同じに 同じになった・・・?」
プリッシュの胸の魔晶石は解けて消えてしまいました
「そうか俺は取り戻したんだな・・・人が人である証 虚ろなる闇を・・・」
「そして俺もおまえと同じ人間に戻ったんだ だからこんなに苦しくなったんだ」
「畜生 人間って おもしれぇな」
「苦しいけど嬉しいんだな 辛いけど幸せなんだな」
「だから言えるんだ 心から 身体の真ん中から ありがとう なしこ」
「俺 生きていけるよ 終わりなんか待たずにみんなと同じ気持ちで・・・」
「生きていける。」
プロマシアミッションの最後は感動的なエンディングムービーが流れます
ミルドリオン様がひとりぼっちなのがちょっと寂しい
長かったプロマシアの呪縛の物語もこれでおしまい!
本当はセルテウスの羽もチラッと映るのですがスクリーンショットが間に合わず・・・
でもセルテウスはまた一緒に冒険するから!
なしこ