イロハちゃん・・・
どうやらわたしは定めの道を正しく辿って4つ目の関所を越えたみたいです
ただセルテウスが言うには無の使者に注ぎ込まれた闇はかなり濃いみたいで
未来を待たずに闇に囚われてしまうのではないかと心配してるみたいです
でも勾玉の導きに従えば「決断の時」に辿り着けるはず・・・
「どうか師匠その時まで、歩みを止めずに・・・」
イロハちゃんはケイザック古戦場に来てほしいと言い残して消えてしまいます
ケイザック古戦場に行くと・・・イロハちゃんが倒れていました
そして・・・
側にはバラモアの姿もあります
「おやおや？これは失礼 あのときは大変お世話になったねえ」
普通に生きてるんかい！ってかイロハちゃんになんかしたんか？
武器を構えます
「ん？この子が気になる？」
誤解してるかもしれないけどボクは無関係だとバラモアは言います
どこかで見たような登場人物が倒れていたので
どういった配役としてアドゥリンの舞台に登場したのか聞きたかっただけみたいです
そのために得意ではない回復魔法をかけたけどあまり効いていないと言います
イロハちゃんはこの森で無の使者に会ったらしいです
わたしの闇を払わせようと力ずくで従わせようとしたけど逃げられてしまいました
「君のせい 自業自得ってもんさ」
バラモアはもう無の使者が未来のわたしだともう知っているのかな？と言います
「あの仮面をつけた未来の君は随分とグレてしまっててねぇ」
未来に何が起きてああなってしまうのかな 裏切り、絶望、呪い、禁忌・・・
バラモアがブツブツ言ってる横でイロハちゃんが苦しんでいます・・・
「あーらら 残念ながら 彼女 もうそろそろ死んでしまうんじゃないかな？」
は？
「もうボクは彼女を助けてあげたりしないけど死ぬまで見守っていてあげるよ」
・・・
・・・
・・・
死なないで！
死にかけているイロハちゃんが弱々しい声で話します
「申し訳・・・ございませぬ・・・師匠 私めとはまたいつか会えますゆえ・・・」
消えてしまう前に伝えておかなければいけないことがあると言います
「無の使者がいうには勾玉の光が満ちたとき・・・」
「師匠は・・・「決断の時」を迎える とのこと」
「その決断の時にあのものが生まれたのでござりましょう・・・」
「そのときまで・・・私めも師匠と共に歩むつもりでございましたが・・・」
「私めが知る未来では・・・私めを残して 師匠は居なくなってしまいました」
「クリスタルから響くセルテウス殿の声もいつしか聞こえなくなり・・・」
「私めはひとり・・・虚ろなる闇が去る日を待ち続け・・・幾星霜も・・・」
「あるとき・・・美しく神々しい声がしました・・・」
「ヴァナ・ディールのあの島だけを残し・・・多くの世界が・・・」
「すべて・・・暗闇に飲み込まれたと・・・」
「あの時の決断を変えねばならない・・・」
「世は完全に滅びるかもしれぬが 変えねばならないと・・・声は言いました」
「それゆえ・・・私めは導きの光に従い時を超えたのでございます・・・」
「多くの旅・・・多くの知識・・・多くの出会い・・・勾玉に光を・・・」
・・・イロハちゃんはそう言い残して 消えてしまいました
なしこ
