くうはくの745

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妖刀を拾ってしまった村人と城に潜んでいたもう一匹の鬼【侍道3 その13】

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運悪く落ちていた妖刀を拾ってしまった村人のはなし

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ごく普通の若い村人はある日落ちていた刀を拾いました

若者は今まで剣術などを習った事などはありませんでしたが

不思議な事にこの刀を持つと体が自然に動き使いこなすことができました

 

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村のチンピラを軽く倒したことで調子に乗ってそのまま町に繰り出します

町には藤森のお姫様が来ていました

 

すれ違いざまお姫様はとんでもないことを村人に囁きます

 

おぬしは藤森主膳以上の獣の臭いがする・・・

 

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若者はうすうす気づき始めていました

 

偶然拾ったこの刀にはとんでもない力が秘められているのではないかと

この刀を持っていれば自分は藤森主膳以上の武将になれるかもしれない

 

早速、藤森城に行き侍になる試験を受けました

試験が始まるとすぐに周りには死体の山が転がっていました

 

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若者が拾った刀は「妖刀 ごりおしまる」

以前心が砕け散って鬼になってしまった侍が持っていた刀でした

 

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若者は自分の力ではなく妖刀の力なんだという事に気付いていましたが

圧倒的な強さで向かってくる敵を倒すのはとても気持ちがいいと思うようになります

 

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以前町で会った藤森の姫様とも仲良くなりました

 

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妖刀の圧倒的な力を使いたくて仕方がない若者は藤森城で仕事をしました

 

そのうちそれが評価されたのか祇州天奈城主である藤森主膳に謁見が許されます

 

藤森主膳を目の前にしたとたん刀が勝手に動き出し・・・

 

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その刃は藤森主膳に向けられていました

 

さすがに殺されると思った若者でしたが藤森主膳は逆に若者を気に入ったみたいでした

 

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藤森のお姫様も恐ろしい人でした

 

天下を取る覇者の子をはらむために主膳の側に居るのです

もしも他の誰かが主膳よりも天下に近いならいつでも乗り換えるつもりみたいです

 

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元々は主膳こそが覇者の器だと思っていたのですが

最近、見立て違いをしたかもしれないと感じているみたいです

他に天下人に相応しい男を探さなければいけないと・・・

 

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妖刀の力を手に入れた若者は調子に乗って自分がその器だと言ってしまいます

 

すると姫は

 

「おぬしが、まこと天下を取る器があるならばそれを示して見せよ」

 

「その時こそ、わらわはおぬしのものになろうぞ」

 

そう言うのでした

 

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その後も若者は妖刀の力を使い藤森家の仕事をこなし評価を上げていきました

 

ある日、使いの者がやって来て夜中に姫に会いに行くようにと言われます

 

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姫の寝室で話をします

 

今、天下にもっとも近いのは藤森主膳

 

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「どうじゃ、おぬしも天下を目指すか? あながち夢でもあるまいぞ?」

 

「そのためには おぬしにも命をかけてもらわねばのお」

 

「どうするか とくと考えてみることじゃ」

 

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「信長も主膳もみな殺せ そしてわらわに天下を献げるがいい」

 

これがこの姫の求愛行動なのか・・・

 

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そうしているうちに信長の軍勢が祇州天奈に向けて動き始めます

 

信長軍との戦いの前に邪魔になった野武士たちを始末することになりました

 

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若者はいつものように妖刀の力で野武士たちをなぎ倒していきました

野武士の頭の元に辿り着くと実はこれは罠であったことを聞かされ城に戻ります

 

・・・罠であろうが何だろうが若者にとってはどうでもよかったのです

とにかくこの妖刀でたくさんの人を斬りたい、斬りたいと刀が求めているのです

 

たくさん人が斬れる場所に行きたいだけなのでした

 

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城には奇襲をかけた野武士がたくさんいました

 

若者は斬って斬って斬りまくりました

 

もう完全に妖刀に取り込まれてしまっていたのかもしれません

 

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城を登っていくと藤森家の侍と野武士の若者が立ちふさがります

 

強そうな二人を前にして妖刀から更に力がみなぎってくるようでした

 

が・・・

 

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それとは別に頭の中に誰かの声が聞こえてきます

 

声は言います、この二人を斬ってはいけない・・・殺してはいけない・・・

 

もう人を斬ってはいけない・・・人を殺してはいけない・・・

 

人を斬りたがる妖刀と人を殺すなという声に若者は戸惑います

 

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しかし既に妖刀に取り込まれてしまっている若者に止める事はできませんでした

 

二人を倒して天守閣に向かいます

 

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天守閣に居たのは・・・野武士のところに居た女剣士・・・

 

「お、おまえ・・・」

 

彼女に何が見えていたのか・・・若い村人なのか・・・それとも・・・

 

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誰かの声はさらに大きくなります

 

斬るな・・・斬るな!斬るな!この女を斬るな!

 

それでも・・・妖刀は・・・

 

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・・・

 

・・・

 

・・・

 

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妖刀の力に惑わされ今までやって来た悪事が今になって津波のように押し寄せてきます

 

元々は素朴でやさしい性格だった若者の心は一瞬で壊れてしまいました

 

もう何も聞こえない・・・聞こ・・・え・・・

 

「目の前の大戦に心うばわれておるのぉ・・・」

 

「これは 好機とは思わんか? どうじゃ?」

 

「意味はわかっておろう?」

 

刀からではないまた別の声が聞こえます確実に聞こえる声で

誰かが・・・若者に囁いています・・・

 

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「仰せのとおりに」

 

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心が壊れた若者は妖刀のなすがまま主膳に斬りかかります

 

主膳を討ち取った!と思ったのですが止めを刺すには至りませんでした

偶然失敗をしてしまったのか若者の最後の抵抗だったのかはわかりません・・・

 

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「どうしたのじゃ?なぜ殺さぬ!」

 

何を話しかけても若者にはもう・・・

 

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何も聞こえません・・・

 

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壊れてしまった若者は姫に刺されて死んでしまいました

 

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そして・・・藤森主膳も・・・

 

あの姫も、もしかしたら鬼だったのかもしれない

 

主を失った「妖刀ごりおしまる」がこの後どうなったのか誰も知らない

 

・・・

 

・・・

 

・・・

 

今日は短くなると思ってたのに何でこんなに長くなってしまったんや・・・

 

なしこ

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