ルザフ王子とアフマウさん達はハザルム試験場に来ていました
「オーディンよ!」
「闇をつかさどる戦の神にして冥界の主オーディンよ!」
「従騎士ルザフ 只今、門前に馳せ参じ奉りました」
冥界の入り口のようなものからオーディンが姿を現します
その時強い風が吹きアフマウさん達は吹っ飛ばされてしまいました
「・・・余を呼んだのは・・・汝なりや?」
ルザフ王子はオーディンに自分に残された時間はどのくらいなのかと質問しますが
「・・・汝は怒りを晴らせしか?」
「俺の怒りは・・・私の怒りは・・・もう消えました」
「我が神オーディンよ 私は成すべき大切な事を見いだしました」
「それはイフラマドの末裔たちです」
「彼らが誇りをもって暮らせるよう 私は残された命を王国の再興に捧げたい・・・」
「今ではそう願うようになったのです」
「ですから 私に時を・・・今しばらくの自由を私に!」
ルザフ王子は今の自分の想いをオーディンに伝えます
しかしオーディンは何も答えてくれません
今目の前にいるのはオーディンの化身でしかなく
ルザフ王子が騎士になる用意ができたかどうか確認するだけみたいです
契約の破棄は不可能だと言われます
しかし自由時間を手に入れる方法はあると言います
それは・・・契約を果たすこと もう一度怒りを思い出しアフマウさんにぶつける事
そうして騎士に叙任された者には冥界の力がなじむ間 自由時間が与えられます
決断を迫られたルザフ王子は財宝を守ってるはずのわたしがここに居る事に気付きます
フリットが何らかの罠を仕掛けたことに気付いたルザフ王子は
フリットに向けて引き金を引きました
そしてもう一度オーディンに問います
「俺の言葉は貴方に届いているだろうか!?」
「俺の言葉は届いてない・・・か・・・」
何度語り掛けてもオーディンの化身は同じセリフしか言いません
「・・・汝は怒りを晴らせしか?」
「俺はけりをつけねばならん ・・・アフマウを頼む」
「そいつは、俺の・・・いや、イフラマドの希望だ」
アフマウさんの事を頼むと言って武器を構えます
「戦って神体を引きずり出すまでっ!」
斬りかかるルザフ王子ですが相手になりません
「ハハハハハハハハッ」
「汝は怒りを晴らせり! 余は汝を騎士に任ぜよう」
「審判の日・・・ラグナロクに馳せ参じアレキサンダーを討ち果たすその日まで」
???どうしてそうなったの???
契約を破棄することはできませんでしたが なぜか騎士に叙任されました
と、言う事は少しの間自由時間があるはず
何とかして復活させられる前に鉄巨人を破壊するんだと言います
完全にオーディンの化身となったルザフ王子と
アレキサンダーが宿った鉄巨人が衝突すると審判の日が来てしまう
ラグナロク 最終戦争だけは何としても阻止しなければいけません
そして鉄巨人を破壊した後・・・自分自身にも決着をつけると言います
そこにラズファードと不滅隊がやってきます
「お手柄だぞ ナシュメラ」
「次期冥府の騎士と外国の密偵を一網打尽にするとは」
ルザフ王子の手下は全員捕らえられてしまいました
そしてイフラマド系の民衆も・・・
自分たちに協力的ではないとはいえ皇国の民ではある
無益な流血は避けたい わかるな?
ラズファードの言葉を鵜吞みにしてしまったルザフ王子はアフマウさんを責めます
「アフマウ いや聖皇ナシュメラよ これが君の国のやり方なのか?」
「皇国はやはり200年前から何も変わってはいないのか!?」
ナシュメラさんはルザフ王子を放せと命令しますが・・・
ラズファードの策略でナシュメラさんにはもう何の権限もなくなっていて
誰も言う事を聞いてくれません
さらに追い打ちをかけるようにわたしまで巻き込もうとしてきます
まるでわたしが外国の密偵としてナシュメラさんに近寄ったみたいに言います
ナシュメラさんはわたしの事を信じてくれているみたいです
こっそり何かを託しそれを会社に持っていくように言われます
そしてわたしを移送魔法で逃がしてくれました
転移魔法に気付いていたラズファードですが止めることはしませんでした
「貴様の飼い主に伝えろ 賽は投げられた大人しく聖皇の名のもとに服属せよと」
伝書バト扱いなの?
ひとまず逃げ出し色々と会社でごちゃごちゃしたりしてるとわたしに火急の伝言が
とても目立つ大通りでみんな各国の代表が集まってお話をしました・・・
近く四国軍事会議が開催されることになったそうです
会社でのやり取りも面白かったのですがすごく長いんで飛ばしました
なしこ