さあ この儂をどうしたい?
いや あの その・・・
や・・・やべえ・・・藤森主膳やべえ・・・刀を突きつけられてるのにビビらない
「獲物を抜いたならば そこは戦場ぞ!」
「ならば死に物狂いで戦え!」
「それができぬ者など 侍とは言えんわ!」
うああああああ!!
チクショー!!舐めんな!!
望み通りぶっ殺してやる!!
急転直下の暗殺劇。
藤森主膳が祇州天奈を平定するかに見えたその一瞬
名も無き侍が 天奈統一を宣言する。
その報せを聞いた織田信長の手によってあっさりと制圧されてしまいます
明智光秀よりも短い「天奈の一日天下」と語り継がれることになってしまいました
街で姫様に出会った時に言われました
飢えた獣が放つような臭いがすると・・・
姫はここまでの悪臭を嗅いだのはわたしで二人目だと言います
もう一人は藤森主膳
そしてわたしの臭いははその藤森主膳以上かもしれないと
わたしはその足で天奈城へ向かい試験を受けます
しかしわたしは藤森主膳以上の侍 雑魚と小競り合いをしている暇などない
梅宮信之助に直接勝負を挑み見事合格します
しかしわたしはまだ新入り
現時点での上司に取り入り汚い汚れ仕事などもこなしていきます
どうせそのうちこいつもわたしの前にひれ伏すことになる 今だけだ
桜花党などという野武士の集まりも手懐けておけば何かの役には立つだろう
こうしてわたしは藤森主膳に気に入られ部屋に入ることができるようになりました
「祇州天奈城主 藤森主膳である!」
すごい威圧感だ・・・落ち着け・・・勢いだけで行動してはいけない
しっかりと時期を見極めなければ前世の二の舞になる
まずは忠誠を尽くす振りをして藤森主膳から吸収できるものは吸収してしまうんだ
働きぶりを褒めて頂いだわたしは
「身に余る光栄にござる」
今だけだ・・・今だけは媚びへつらってやる・・・
なっ・・・!?
褒められてお礼を言ったら蹴り飛ばされました
これは一体どういう状況なんだ・・・?
その後も何度も何度も蹴り飛ばされます
これは忠誠心を試しているのかもしれない
耐えるしかない・・・
何度も何度も蹴り飛ばされながらもひれ伏し続けていると
ようやく天下統一のコマとして使ってやってもよいと言ってもらえました
・・・あれ?すでに私は主従関係を刷り込まれていないか?
天下統一のコマにしてもらえたことに感謝している気がする
「ありがたき幸せ」
藤森主膳、この男やべえ・・・
藤森主膳に気に入られたわたしは酒の席にも呼んでもらえるようになりました
そしていろんな話をしてくれます
「いま天に手をとどかそうとするは儂と信長のみ」
「どうだ?おぬし」
「どちらが天下を取るか 儂の隣で見定めてみぬか?」
完全に気に入られている・・・ありがたきしあわせ・・・
丁度その話をしていた時に信長軍が動いたという報せが入ります
いくつか前の前世で何度も受けた襲撃はこういうことだったのか
天奈統一のために用済みになった桜花党を一掃しようとしていたんだな
今回はわたしが襲撃する側か
内部をよく知っているので容易に天守閣までたどり着きます
さっさと松崎源十郎を始末して城に帰り織田信長との戦に備えないといけない
すると松崎源十郎が言います
「今頃 主膳の野郎は俺たちの仲間が・・・」
あーハイハイ
わたしはお前がどんな奴か知ってるんだ、どうせハッタリだろ?
そう思いながら始末して城に戻ります
城に戻ると桜花党の野武士たちが天奈城で暴れていました
マジか?今までこんなこと無かったのに!
急いで藤森主膳の元へ向かいます、すると・・・
梅宮信之助!てめえもか!
桜花党の梅宮佑馬と協力してわたしの邪魔をしてきました
しかしわたしは藤森主膳以上の侍、こんな所で負けるはずはありません
藤森主膳の元へたどり着くと既にこんな所にまで桜花党の女剣士が!
てめえ何やってんだ?
藤森主膳はわたしが殺すんだよ!引っ込んでろ雑魚が!
「儂の背中を預けるにたる者は やはりおまえであったな・・・」
・・・
・・・
・・・
あんな野武士ごときに城に攻め入られる程度のてめえが織田信長を倒す?
わたしは藤森主膳を買いかぶりすぎていたんじゃないのか?
もしかしてこいつも松崎源十郎のようなハッタリ野郎なんじゃないのか?
だから前世でもわたしに無抵抗で殺されたんじゃないのか?
藤森主膳が、儂と共に天下を取るか?!と聞いてきましたが
もうわたしにはそれがハッタリにしか聞こえませんでした
「天下を取るのは 俺だ!」
「おまえならば あるいは信長を倒せるかも知れぬ」
「この儂を越え見事天下を取ってみせるか」
こわっぱよ!
「地獄で見ておるぞ」
そう言い残して藤森主膳は死んでしまいました
そこに現れた元上司、桐江正継
藤森主膳を殺されて襲い掛かってくるかと思いきや・・・
「乱世の覇者たる資格を持つは歴戦の強者なり!」
「この桐江正継おやくにたちますぞ!」
「何卒 何卒 よしなに!」
・・・
・・・
・・・
ああ・・・なんかもうどうでもよくなったな・・・
所詮わたしたちは・・・
ハッタリ野郎と媚びへつらい野郎そして勘違いしたこわっぱでしかないんだ
それに比べて織田信長はすげえなあ・・・
また一日天下で終わってしまったもんな
・・・
・・・
・・・
調子に乗ってスクリーンショットを貼りすぎて
またファイル利用量がカツカツになってきちゃいました
今月はもうあんまり日記かけないかもしれないデス
日記は小学生の作文みたいですがこのゲームはめっちゃ面白いです
なしこ