光と闇がぶつかり合い「時の風」を吹かせ「暗闇の雲」の流れを変えました
「見たまえ、あの澄み切った空を 澄み切った未来を・・・」
「我々の役目、闇の神とそして光の神としての役目は終わったようだな」
「さあ、本来の姿へと戻ろうではないか」
光と闇を併せ持ち・・・
生と死を繰り返し・・・
内なる世界で時の風を起こし続ける・・・
不完全でありながら完全でもある「人」としての、本来の姿へ・・・
「誰も犠牲にならぬ 本来の未来を迎えるために・・・」
女神アルタナの力を借りて・・・
わたしたちは再びひとつになります
そしてまた「人」としてヴァナ・ディールに・・・
アルタナ様の声が聞こえます
(ありがとう)
(あなたの想いで暗闇の雲は払われ)
(末永く ヴァナ・ディールは 在ることだろう)
きっとこれが人に戻ったわたしが最後に聞くことになるアルタナ様の言葉
こうしてわたしは「人」としてみんなの元に戻ることができました
ヴァナ・ディールには大嵐が襲ってきていたみたいです
きっとそれが「時の風」なのでしょう
どうやらヴァナ・ディールの世界中で風が吹き荒れていたみたいです
これで一件落着!
「ヴァナ・ディールの未来が闇に包まれることはなくなったってことだ!」
テンゼンさんが思い出します
「・・・そうでござる!イロハ殿はどこにいるのでござろう!?」
するとそこに・・・
「師匠・・・またも出戻り娘の再来でございまする」
イロハちゃんも戻って来ました
アルタナ様の許しを得た今、もう苦しい思いをすることは無いはず
「ギルガメッシュ殿、アルド殿・・・」
「そしてテンゼン殿 皆様も無事で何よりでございまする!」
テンゼンさんはまだイロハちゃんの正体をしりません
「イロハ殿!そなたの働きがあればこそ成し遂げられた旅でござった!」
「今更ながら労をねぎらわせていただきたい」
「まずは祝いの宴などを開き・・・」
「テンゼン殿 相も変わらず、浮かれポンチでございますな」
「さぁ、皆様 外に出ましょうではありませぬか」
イロハちゃんの提案でみんな外に出て行く事に・・・
皆が外に出て誰も居なくなったタイミングでイロハちゃんが言います
「実はわたくし・・・暗闇の雲の脅威が去った今・・・」
「それほど長くは、この姿を保てませぬ」
「この地における地脈の動きが元に戻ったゆえに」
「今一度、この姿へ戻ることができ申しただけ・・・」
しかし、最後に、平和になった世界を師匠と共に眺めたく・・・
「ああ、なんと心地よい風」
「ようやくヴァナ・ディールのこの時代を・・・」
「まっさらな気持ちで眺めることができ申す」
「御礼申し上げます、師匠」
・・・なしこ殿
「未来を守る大事な決断をしてくださいました」
「世界を救う大事な決断をしてくださいました」
「闇と光を極め多大なる苦しみを背負いながら 相剋を繰り返してくださいました」
「止まりかけた時は動き出し」
「私ども「人」や獣人、魔物や自然はこれからも生き続ける事でしょう」
「特に、人はその内なる光と闇に翻弄されながらも」
「確かな風を生み出していく事でしょう」
「師匠、私めが弟子入りした際・・・」
「一番最初に習い申した教えは「諦めぬ心」でございました」
「・・・私めが一人きりとなり最後まですがりつくことができた教えも」
「「諦めぬ心」でございました」
「この時代において未来が無いと知りながら 師匠は再び・・・」
「「諦めぬ心」を見せてくださいました」
「この世界がある限り師匠は歩んでいくのでございましょう」
「私めが憧れたあの輝かしい道を」
「その姿を、私めは想像するほかございませんが・・・」
「師匠と共に過ごした修行の日々は決して忘れませぬ」
「師匠 私めは師匠の弟子として 大成できたでございましょうや?」
イロハちゃんは誰よりもがんばったんだもの「はい」以外選べません
「ありがたきお言葉、私めは ゆるりと眠りにつけそうでございます」
「・・・ああ、もはや、残された時間は少ない様子・・・」
「どうか、振り向かずに、未来へとお歩みください」
「どうぞ、足を止めずに未来の私めを、お導き下さい」
ありがとうイロハちゃん・・・
わたしもこの時代で一緒に戦ったイロハちゃんの事は忘れない
ストーリーをがっつり楽しんでしまいましたが・・・
目的はこの 星唄の煌めき【九奏】だった・・・
イロハは消滅してしまったが平和になったヴァナ・ディール
セルテウスのクリスタルは輝き続け
ひんがしの虚ろなる闇も、いつか晴れていく事だろう
しかし冒険は続くのだ そう、永遠に。
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
しかし・・・まだ・・・イロハちゃんの夢を見ます
まだ終わってはいなかったのです
でも・・・わたしにはやり残したことがあるから・・・
まだ行けない・・・イロハちゃん・・・ごめん
なしこ