くうはくの745

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【FF11】テオドールさんが冥王と出会った頃の話【228日目】

テオドールさんはおしゃべりが好きなんだろうな

「星・・・とは、何なのだろうな」

 

君たちは考えてみたことがあるかね?星が見えるということは幸福なことだと・・・

ここのような天井がある場所でも、一歩外に出れば、青い空や満天の星が待っている

 

君たちは当たり前だと思ってるだろうけど、そうでは無いんだよと言います

 

「戦いの前に、ひとつ昔話をしよう 私が冥王と出会った頃の話だ」

 

その頃はまだ「冥王」と名乗っていなかったらしいです

記憶さえも朧になるほど遥か昔、テオドールさんは彼の従者でした

 

「彼は昔から野心に満ちていた」

 

「そして強くー圧倒的に強く 大衆を心服させる神性を纏っていた・・・」

 

過去のテオドールさんもそこに惹かれて従者になりました

 

「そう・・・当時の私は、彼のすべてを尊敬し羨望していた」

 

そして彼はあらゆる研究の末に輪廻の理から外れて遂には人間であることさえ超える事に成功しました

 

そして彼は、この世界とは異なる「ある世界」を見出します

彼はその世界を「タルタロス」と呼びました

 

彼が自らを冥王と名乗ったのもその時からだそうです

 

そして、タルタロスから己の意のままに働く手下をかき集め始めます・・・自分の理想を叶えるために・・・

 

「この世にいるはずのない幾多の闇の眷属、魔君と呼ばれるものたち・・・」

 

「怪霊君も変妖君も・・・タルタロスから、冥王が呼び寄せた」

 

「おそらくはバラモアという新しい不死君もな」

 

テオドールさんは第一の従者だったのでそれがわかるらしいです

・・・今となって見れば下僕、というほうが正しいのかもしれないと言います

 

冥王に命じられてタルタロスへと赴き、彼らを見出してきたのはテオドールさんだったみたいです

 

「冥王となった彼が大きく変わったのもその頃だったか・・・」

 

人としての境界を越え、人知の及ばぬ力をその手にして冥王自身がその先で何を見出したのかはわからない

 

冥王はテオドールさんに言いました

 

「永遠に消えない 魂に刻まれし闇より、すべてのモノを救済すべく死による、全から一への回帰を行う」

 

冥王は、そのためにテオドールさんが必要だと言いました

 

当時のテオドールさんはその言葉に一喜一憂してこの異能を身に宿しました

 

「そう、初代・不死君の誕生だ」

 

実はテオドールさんも冥王も元々はわたし達と同じ普通の人間だったみたいです

 

「彼は私を従者として存分に利用した」

 

テオドールさんは、たったひとりでタルタロスを彷徨い、立ちはだかるモノを倒しては冥王への忠誠を従わせます、怪霊君、変妖君・・・幾多の闇の眷属たち・・・

 

そして六の支公・・・光の龍であるハーサーカも・・・

 

忠誠を誓っても、彼らは冥王に屈しなかったので長らく幽閉されました

 

「タルタロスには星はなかった 見上げる空は青くなかった」

 

「狭くはなかったがーーー閉ざされていた」

 

「そう・・・この地下水路と変わらぬ、手上に差し伸べても、その手の先は閉ざされていたのだ」

 

「未来と同じようにな」

 

「彷徨っていた時間が一体どれほどだったか、覚えてはいない」

 

「昼夜のない世界で日を数えることほど無意味なものはなかった・・・ましては、歳をとらぬ私にとってはね」

 

タルタロスには戦いしかなくテオドールさんの心は蝕まれ次第に闇に染まっていきます

 

「あるいはそれすらも冥王の狙いだったのかもしれないが・・・」

 

復活した今も冥王の思想は確固として揺ぎなくあるみたいです

テオドールさんと冥王は魂がつながっているからこそわかるんだそう・・・

 

「だが、死は他人によって勝手に決め、押し付けてよいものではない」

 

その、ごく普通の意見が当時のテオドールさんにはわからなくなっていました

 

「私は周りが見えなくなっていた それに気づかせてくれたのが、オーグスト王なのだ」

 

「私はオーグストと出会わなければ 今でも冥王である彼に従っていただろう」

 

「自らで考えることを止め、冥王に逆らうものを倒すことだけを目的にして・・・」

 

「常闇の中・・・道なき道をただひたすら戦い、歩き続ける それが、私に許された唯一の世界だったのだ」

 

そんなテオドールさんの閉ざされた未来を切り開いてくれたのが、オーグスト王でした

その時のオーグスト王は光の龍よりも輝いて見えたみたいです

 

 

「・・・さて、私と冥王の昔話はこれで終わりだ」

 

「魂と肉体を切り離すことでしか、魂に刻まれた聖痕を開放することはできない」

 

オーグスト王はそれを知っていたからテオドールさんと全力で戦いました

 

わたしもテオドールさんと全力で戦って倒すしかない!

 

「長話になったな、そろそろ始めるとしよう 私に負けるようでは、もとより、冥王は倒せぬ」

 

 

「では、若姫よ、闘技場の外縁へ下がりたまえ、目を逸らさず、我らの戦いの決着を見届けてほしい」

 

「まあ・・・まさか、あのときの彼のように、君がたったひとりで来るとは思わなかったが、なにもかにもが、あのときのまま、か」

 

「全力でいかせてもらう 見事に私を打ち倒してみせるがいい!!」

 

たったひとり・・・か・・・

 

なんか・・・ごめん・・・フェイスだから・・・ノーカンで・・・

 

激闘の末わたしはテオドールさんを倒しました

 

気にかけてくれて、アドバイスなんかもしてくれたテオドールさんが・・・

 

アシェラさんは思わず泣いてしまうのですが・・・

 

「ふぅ、やれやれ うまくいったようだな」

 

 

「ふふ・・・私は伊達に不死公と呼ばれているわけではないよ」

 

ですよね・・・

 

「まあ、死の瞬間の苦痛など、あまり何度も味わいたいとは思わないがね」

 

「なにしろ死ぬほど苦しいんだ・・・だが、これで冥王の魂との繋がりは完全に断たれた」

 

「条件は対等、ようやく彼へと挑めるというわけだ」

 

「・・・とはいえ、大変なのは、むしろこれからだろうがね」

 

「気を引き締めたまえ、彼は強いよ」

 

・・・

 

・・・

 

・・・

 

「さて、少しひとりにさせてくれないかな」

 

「さすがに少々疲れた 年甲斐もなく本気で戦ったせいで、体がガタガタだ、年長者は労らないとならんぞ」

 

「ははは、ほんの冗談だ」

 

いや・・・テオドールさんどんだけおしゃべり好きやねん・・・

 

「若姫・・・いや、アシェラよ、よくぞ最後まで見届けた、見事だったぞ」

 

「・・・ふう、これでようやく解放されたか まったくひどい贈り物だった」

 

「バラモアとかいったか、聖痕の行く先を捻じ曲げるなど、並みの魔物にできるとは思えん」

 

「・・・警戒が必要かもしれんな 油断するなよ・・・」

 

ふう・・・やっとテオドールさんから解放・・・

 

・・・

 

・・・

 

・・・

 

これで、冥王の聖痕【不死君】を手に入れる事ができました

 

3つの聖痕が怪しく輝き だいじなもの「タルタロスの魂魄(こんぱく)」を手に入れました!

 

なしこ

 

 

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