ささっとララ水道を調べて戻ってきました
ララ水道の退魔の結界の話や、ユグナスさんをリフキンに変えた呪いの難しい話がありましたが・・・難しかったので飛ばします
わたしが調べたところララ水道のいくつかの場所が破壊されていました
どうやら、水路の構造を変えずに一部を破壊して崩すことで水の流れを変えているみたいです
そうすることで魔法回路として全く別の術式になっているとイキさんは言います
「前に働いていた術は、常世からの力を退ける正の気を纏っていた、今は・・・逆」
「「正」の反対の「負」の気、常世の力・・・」
「生きとし生けるものにとって災いをなす、大きな負の力をどこからか汲み上げて、術へと流し込んできている」
「魔を退けるのではなく、魔を招き入れる術になってる」
「ゆっくりと、「退魔の術」は消えつつあり、ゆっくりと「召魔の術」は効果を発揮しつつある」
そして、このままではこの街に闇の力があふれてくると言います
闇の力があふれると、ひょっとしたら街そのものが常世に沈むかもしれない・・・
この話をみんなに信じてもらえるかわからないけど、真実を伝え、導くものが必要だと言います
そして、森の真実に触れたアシェラさんが適任だと・・・
「偉大なる王の血を、受け継ぐ者として・・・」
アシェラさんは緊急の「十二家会」を開く決意をします
緊急の「十二家会」を開きましたが、みんな忙しいらしく、全員は集まりませんでした
それでも急を要する事なのでアシェラさんは話を始めます
「大切な話があるのです、アドゥリンの未来に関わる話です」
地下水路の件を調べていたはずなのに、なぜアドゥリンの未来の話なのかと皆は驚きます
するとチェイロマチェイロさんが言います
「どうせたいしたことなかっただろ?ちゃっちゃと終わらせて、もっと大きな問題をどうにかしようぜ」
「知ってるか?ここ数日で、大陸の方はさらにひどっくなったんだよ」
「見慣れない魔物が昼から出たとかさ 柵が壊されて家畜が何匹も行方不明になったとかさ 畑の作物が一日で、みーんな枯れたとか・・・」
「森の奥から小さな獣たちが我先に逃げだしてきて、海岸の方までやってきたなんてぇ話もある」
ここ最近の立て続けの地震と、なんか関係あんのかねー?
それを聞いてレイさんも話します
「いまお聞きの通りさ、開拓の窓口を仕切ってるもんとしては、地下の話なんかより、そっちを優先したいんだわ さっさと頼むよ、アシェラ」
アシェラさんが本題に入ります
「・・・わかりました 結論から先に言わせていただきます」
「地下水路の崩落と水の流れの変化は、単なる地震によるものではありません」
水路は風水の術を書き換えるために人為的に壊された
今や、聖なる術は消えつつあり邪悪な術が発動しつつあることをイキさんが説明します
それを聞いてイルドベールさんが取り乱します
「あれは大いなる魂の力を寄せつけないために造られたもの、術が書き換えられたと言う事は、その効果が消えたということ」
「大遠征の時代の再来ですぞ!初代王の呪いが・・・またもやこのアドゥリンの街に・・・」
「恐ろしい なんということだ やはり・・・やはり、開拓など行うから・・・」
チェイロマチェイロさんは、封印が破られたくらいどうってことない、過去の亡霊にビビるなと言います
そして、エクソシストを派手に集めて、いっそ交霊祭りでもやって、ぱーっと派手にぜんぶ祓っちまおうぜ!
「あっくりょーーーたっいさーーーん!てさ!」
それを聞いてイルドベールさんは「貴様は何もわかっておらん!」と声を荒げます
その後ふたりの口論は続きました・・・
そこのアムチュチュさんが入ってきます
地下水路の修理の見積もりを立てるために調べてみたところ、地震のせいではなく爆破されていることに気付いたと報告します
それはさっきイキさんに聞いたから知っていると言われると・・・
じゃあ、破壊に使われたのはメルヴィアン特性の地雷火なのは知ってる?と言います
アムチュチュさんが言うには、その地雷火は過去の大戦時に使われてた技術で
メルヴィアンが当時の文献から、見事に複製して見せてくれたものにそっくりで、この国では使われていないものみたいです
だから、メルヴィアン特性だと言ってみたんだけど・・・驚かないんだよね?
するとイルドベールさんは「なっ、なんだとぉぉーーー!!!」と、めっちゃ驚きます
「・・・あの~お話し中のところすみません、いいですか」
メイドのフレミラさんは会話に入ってきました
「それっておかしくありませんか?」
「皆さん、ご存知のようにメルヴィアンさんはすでに亡くなられています 死人に口なしをいいことに、爆破の実行犯に仕立て上げようだなんて、これは明らかに使者への冒涜ですよ!」
アムチュチュさんが慌てて犯人だと決めつけたわけでは無いと言うと・・・
フレミラさんは犯人がわかっちゃったと言いだしました
犯人は・・・
「と、いきたいところですが・・・緊張してきたのでちょっとお花を摘みに・・・」
「あ、やっぱりその前にデザートにしません?」
フレミラさんの様子がおかしくなっています・・・
さすがに我慢できなくなったイルドベールさんが怒ります
「ええい、黙って喋らせておけば、あることないこと・・・!侍女のおふざけなどに付き合っておれんのだ」
「なんだというのだ、まったく、即刻この部屋から・・・」
イルドベールさんの顔を覗き込んでフレミラさんは言います
「おじいちゃま、私のはなしはまだ終わってませんよ?むしろここからなんだから、お年寄りは・・・」
「椅子に座っててね☆」
イルドベールさんを投げ飛ばしてしまいます
「そろそろお開きといきたいところなので、預かった伝言をお伝えしましょう」
「あなたたちは、本当に愚かですねぇ どうでもいいことに汲々として取り組む間抜けさとか」
「こんな小さな群島に閉じこもって、その中で王様ゲームをしている」
「賛成派?反対派?互いにわかれて、平行線の言い争いを繰り返す日々、一二名家?」
「ああ、馬鹿馬鹿しい!あなたたちは全員が等しく虫けらだよ 地面を這いずり回るだけのね」
「うん? あ しまった~ 演技に熱が入りすぎちゃった☆」
フレミラさんの体が宙に浮いています
「ま、いいころ合いかな、この身体もいい加減疲れてきちゃった、ほんと動きづらいったら、ありゃしない」
「アドゥリン十二名家の方々、お初にお目にかかる・・・」
「ボクの名はバラモア、三悪魔が一柱「不死君」の称号を持つモノさ
フレミラさんの体の中から不死君バラモアが出てきました
そして・・・
「さあ、この物語の悲劇の主人公の登場だよ!」
そこにはメルディアンさんの姿がありました
「やあ、アシェラ殿、その節はどうも」
「ふふ・・・みんなの反応を見るに、どうやら真実はなにも伝えていないようですね」
「あの日、あの場所で起こった悲劇を、そこにいる彼女と・・・あなたが、僕にいったい何をしたのかを」
「いけませんね、隠し事は疑心に繋がる、自らの首を絞める行為だ」
「燻っていた火種は、いつか大火となって、その身を焼くことになりますよ、反省してください、大いにね・・・」
「さて、僕はそろそろ仕上げに移らねばならないのでね、名残惜しいが、ここでお別れです」
そういって消えてしまいました
バラモアは、ボクの役目はこれで終わりだけど、せっかく来たのにこのまま帰るのは面白くない、ささやかなプレゼントを送ろうと言います
「ふふふ、聞いていたよ 王の呪い?・・・だったかな」
過去に偉大なる王様に背いた者たちは度重なる不幸に見舞われたんだってね
おもしろじゃないか
「これからしばらくしてその頃みたいに、楽しい事が起こるかもね」
「ああ~でも、早いところでは、もう起きてるかな 守る障壁はもうない」
「そう、君たちはいま裸で立っているに等しい 雨が降り、やがてそれは大粒の雹となり、君たちを打ち付ける」
「次々と、君たちの大切に思う、身近な者たちにボクの呪いは降りかかる」
ここからは「ハイドアンドシーク」ゲームの時間だと言います
「ボクはすぐ近くにいるよ、見つけてご覧 そしたら呪いは解けるかもしれないよ?」
そう言ってどこかに消えてしまいました
止めたければバラモアを見つけるしかないみたいです
なしこ